今年の胃腸炎
今冬から春にかけて、なんだかメチャクチャ流行しているウイルス性胃腸炎。
うちで通っている幼稚園でも、
「今年で2回も胃腸炎に罹ってしまいました」という子も出てくるくらい流行しているようです。
我が家の子どもたちも流行に乗って、3月半ばに感染してしまいました。
布団からパジャマから髪の毛から吐瀉物がかかり、嘔吐が終わっても食欲が戻らず、倦怠感が続き、加えて兄弟姉妹間感染リレーまで行われ大騒ぎでした(嘔吐前夜にトマト鍋でウイルスを家族でシェアしてしまいました😭)
2020年10月からロタのワクチンが開始されたので「もうこれで子ども達の間で胃腸炎の大流行はしないだろう…」と、かなり油断してしまっていたのですが、 ワクチン効果は短いと2年とのこと…小学生組、危険🤮
「コロナのお陰?で、みんなの意識も高くなり、これだけ手洗いうがい手指消毒が推奨されてるから、まあ、流行病は当面大丈夫かな♪」と、楽観していたのですが、例えば胃腸炎の代表格ノロウイルスにはアルコール消毒は効きません。手洗いうがい頼み…幼稚園児、危険🤮
ただ、小児はりをおこなうことで我が子たちは腹痛や吐き気、発熱、倦怠感の症状を緩和し、穏やかに自宅で待機できたなと感じましたので、今回は、胃腸炎について書いていきたいと思います。
「小児急性胃腸炎診療ガイドライン」によりますと、胃腸炎かな?と疑わしい時。つまり嘔吐が起こったこきに注意してもらいたいことが数点挙げられています。
①本当にそれ、ウイルス性胃腸炎?
②脱水症状に注意!とにかく水分補給を!!
③母乳栄養やミルク、ご飯はいつから再開したいいの?
④嘔吐や下痢にお薬って使った方がいいの?
①本当にそれ、ウイルス性胃腸炎?
子どもは本当によく嘔吐します。ただの笑いすぎでも吐く時もあるのですが、精神的な不安や食べ過ぎ、風邪、怪我など、理由はあらゆるところに発生します。
病的な原因は、ウイルス性胃腸炎以外にも細菌性胃腸炎やその他の臓器が原因のものなどがあります。(O-157やコレラ、赤痢、肺炎や髄膜炎、腸閉塞など)
ウイルス性胃腸炎以外の原因で、重篤になる可能性のある症状をまとめると…
⚠️血便・短い呼吸・おしっこ出ない・朦朧とする・イライラする・光を嫌がる・めまい・無気力・二週間以上の下痢・ひどい腹痛・緑色の嘔吐・40°以上の発熱
これらの症状が出ている場合や親の勘で何かおかしいと感じられた場合は、命の危険がありますので鍼灸院の前に、早めに病院へ行ってください。
②脱水に注意!とにかく水分補給を!!
胃腸炎の嘔吐・下痢症状で一番気にかけなければならないことは脱水症状。重度になってしまうと、胃腸炎といえど命の危険があります。
特に気にかけて欲しいのが
a.手足が冷たくなっていないか?
b.ボーとしてきていないか?声かけに応じないか?
c.口の中が乾いていないか?
唇が乾燥で白くパリパリになっていないか?
このa~cが見られた時は、重度の脱水症状です。即座に病院へ連れて行ってあげてください。
中度の脱水症状って、どんなの?ですが、これは
a.唇の乾燥(唇になんかシワ寄ってきた、皮浮いてきた
b.喉乾いたと訴えて
C.手足が冷たくなってきた
この時は、経口保水液(ORS)があると良いのですが、真夜中で手に入らない時は、食塩3g・砂糖18gを水1ℓに溶かしたもので代用できます。柑橘系を入れたらより飲みやすくなります。
あと、日本では昔から味噌汁の上澄を飲ませましょうという風習があるのですが、これもあながち間違いではなく、味噌汁を半分から1/3に薄めると、お出汁のお陰でいい塩梅に吸収されやすくなるとのことです。飲みやすいかなあ、と、炭酸飲料や市販の甘いジュース、コーヒー、甘いお茶を飲ませるのはやめておきましょう。悪化の危険があります。乳酸菌飲料も効果は微妙…との結果が出ています。
軽度の脱水(まだ手足が暖かく、唇は水分でプルプル)であればお水でも十分水分補給になります。嘔吐がある程度おさまってきたら、少しずつ飲ませましょう。
水分の取り方でよくやる失敗は、喉が渇いたというのでつい水を飲ませすぎ、すぐに噴水のような嘔吐にあうことです。ガイダンスでは5〜10分おきにティースプーン1杯ずつ飲ませます。根気が必要です。
哺乳瓶は一気飲み→噴水嘔吐につながるので、やめた方が良いです。
③母乳栄養、ミルク、ご飯の再開はいつから?
母乳は、授乳後嘔吐されたとしても、飲ませ続けて良いとのこと。水分補給や、栄養補給になります。なにより嘔吐・下痢による子どもの精神不安を癒す効果が抜群だと私は思います。是非、続けましょう。
嘔吐が止まったら、ミルク(薄めなくて良し)や食事開始が可能とのことです。
我が家の目安は、水をコップで飲んで吐かなくなったら食事開始。です。その他、水が美味しく甘く感じ出したら…というサインもあるようですのでご参考までに。
最初は脂っこいもの、甘すぎる飲み物(ジュース系)は避けて、お粥や野菜のお味噌汁からスタートさせるのが理想的ですね。
④嘔吐や下痢にお薬って使った方がいいの?
嘔吐や下痢は止めたいですが…嘔吐止めの薬、下痢止めの薬は使わない。というのが現在の医療の方針です。
東洋医学的な思想でも、吐くときは吐き切る。下痢も出し切る。これでウイルスの体外への排出を進めます。
逆に今回、胃腸炎なのに便秘になってしまう人がチラホラ見られました。こちらの方が、体内にウイルスが残ってしまうので心配です。
胃腸炎の子への小児はり
嘔吐の最中の子に小児はりをすることはあまりないのですが、嘔吐が終わり、下痢が始まった子の腹痛や倦怠感には小児はりやお灸が効くなあ、というのが、今回の胃腸炎に接して感じたことでした。
まず、5歳の息子が幼稚園から胃腸炎をもらってきたのですが、深夜に嘔吐を始め、朝まで5回ほど吐き続けました。朝になり、胃の内容物は全部でたなあ、という段階でお腹にお灸をしてあげると、白目をむいて気持ちよさそうにうつらうつら…そのまま1時間ほど眠ってしましました。夜中吐いていたので寝不足があったのでしょう。起き上がったらスッキリ吐き気がおさまっており、お水もゴクゴク元気に飲んでも吐き戻さずひとまずホッとしました。
彼が寝ている間に、シーツや布団をハイターに漬け込み、パジャマは繊維の奥まで吐瀉物まみれだったので廃棄し、一息。幼稚園に連絡しお休みします〜と伝えたあとは、家事を一通り終わらせ、私も一休み〜😴
息子の食欲はまだその段階では戻ってなかったけれど、いつもに比べゴロゴロしてるものの機嫌よく過ごしているし、発熱もないし、ウンチもシャーシャーではなく、緩めのを結構な量出ていたので、胃腸炎の治り方としては上出来だな、と。丁度週末も挟んだので、食欲が戻った翌週の月曜日には幼稚園に復活しました。
一方、同じ幼稚園のお友だちにも小児はりを施術させていただいているのですが、全く同じ日に発病(幼稚園あるある)
その子は土日のうちに便秘になってしまっており…お母さんの機転で、浣腸をして便秘を脱出。とても硬いウンチが出たとのことだったので、嘔吐の後の水分が足りなかったのかもしれません。嘔吐の最中に、たくさん飲んでしまい、噴水嘔吐を繰り返していたって仰っていたので、水を飲むのでさえ怖くなりますよね。あと、急に暑くなった今年の3月の気候も関係していると私は感じています。
翌日以降、とても機嫌が悪くなり、お友達相手にカンシャクを起こしてしまい、夜も暴れまわっていたとのこと。
発病5日後から3回ほど施術を行ったのですが、
「2回目の施術後からウンチが毎日柔らかいです。」とのご連絡をいただいたので、
「良かったですね〜体内のウイルスがどんどん出ていってくれて、これで良くなりますよ!」と返信させていただきました。
その週末には元気いっぱいお外で遊び、お友達との喧嘩やカンシャクもなく、寝起き良く、ご飯もモリモリ食べられるようになっていました。
小児はりを続けることで、病気の進行を早めることができると言われてます。つまり、ウイルスの排出も上手に進み、胃腸炎の気怠さやしんどさが減って、早めにご機嫌になり、夜もよく寝てくれて、食欲も戻ってくれる。
特に今年の春は、急に暖かくなったので、胃腸炎なのに下痢をしない、なかなか治りきらないという症状が出てきてしまっているようです。
胃腸炎になってから、どうもダルいままだなあ、とか
食欲がいつまでも戻ってこないなあ、とか
ゆるい便が続くなあ、などの症状でお困りの方は、是非、小児はりを試してみてくださいね。
小児はり 600円
保護者のための5分治療 300円
こちらの公式ラインサイトからご予約受付しております。
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